「北見の絶品スイーツ・パンをめぐる
おなかいっぱい!ハッピーライド」
距離20.5km
獲得標高(上る量の総計)145m
最大標高差57m
JR北見駅でレンタサイクルを受け取り、スイーツライドへ出発しよう!
北見は市民が甘党なのか、舌が肥えているのか、和洋菓子店やベーカリーの数が多く、どこもクオリティーは極めて高く、価格は不思議なくらいリーズナブルなのだ。店頭に並ぶ商品も多様で、あれもこれも欲しくなってしまうことが多く、持ち帰れるバッグを持って臨むことを強くオススメしたい。
今回はロコ・ソラーレの藤澤五月選手がめぐったコースを参考にご紹介しよう。
北見は駅近にも有名店は多い。最初に伺うのは、平昌五輪で「もぐもぐ」したことで一躍注目を集めたチーズスイーツ「赤いサイロ」を販売する「清月本店」。
「赤いサイロ」はコクのあるチーズが効いた上品な味。小ぶりで食べやすく、いくつでも食べられてしまいそうなところが人気の秘訣か。
最近注目を集めているのは、自転車乗りの補給にもぴったりな、あんを生かした飲むスイーツ「ANKO de CHARGE」だ。原料は全て北見産。小豆を使ったつぶあん・こしあんと、白花豆を使った白花あんの3つのフレーバーがあるのだが、どれも甘いけれど、決して甘すぎず、飲み(食べ)やすい。補給食の概念を変えるおいしさ!ふた付きで、液ダレしないので、飲みたい量だけ飲むことができるのも嬉しい。補給というよりは、楽しみとして、少しずつ味わいたい。それぞれの楽しみ方ができる商品だ。
他にもあんやチーズ、ハッカなど、地元の特産品を上手く活かし、アレンジしたスイーツが並んでいる。気になるアイテムをチェックしよう!
続いては老舗「大丸」へ。
店頭にサイクルラックがあり、休憩所を併設しているので、ライドの合間に立ち寄り、買った商品をそのままいただくことも可能とあって、多くのサイクリストが立ち寄るスポット。
店内には和洋菓子、生菓子類が所狭しと並ぶ。品揃えの豊富さに驚くことだろう。一番有名なのは魚の形の「ほっちゃれ」。少し甘い皮の中には、たっぷりとこしあんが詰まっている。食べやすく、サイクルウェアのバックポケットにぴったりで持ち歩きやすく、人気の高い商品。ちなみに「どらやき」は地元に絶大な人気があるらしい。
休憩所で食べるなら、生菓子もオススメ!ケーキ類も価格がリーズナブルで満足度が高いが、きなこプリン、わらびもち(フルーツ)など、和の技法を生かした洋風生菓子も大丸ならではのおいしさだ。
次はケーキを食べに行こう!北上し、夕陽ヶ丘通りを走り「ティンカーベル」へ。お店のドアを開けると店内には焼き菓子やケーキ類が並び、甘い香りがどっと流れ出して来る。
この店の一番人気は4種類ものチーズを使った「チーズベイク」。固さのあるクリーム状の生チーズケーキなのだが、たっぷりのコクとチーズのうまみが味わえるものの、意外なくらい軽く、甘さも控えめで、気づいた時には完食しているくらい食べやすく、やみつきになるおいしさ!地元産の食材にこだわった「オホーツクベイク」も看板商品。すみからすみまで素材のおいしさが詰まった重厚な絶品ケーキだ。
イートインスペースがあり、コーヒーサービスも利用可能。旬のフルーツを生かしたケーキもよし、その場で炙ってくれるブリュレもよし。素材を生かし、丁寧に作られたケーキたちは、どれもおいしそう!悩ましいのだが、どうにか選び取って、おいしく味わおう!
夕陽ヶ丘通りから小町川沿いの山下通を南下、陸橋を越えて線路の南側を行こう。線路は地下化されており、石北大通りを選んでも、公園内の遊歩道を選んでも、気持ちよくゆったりと走れる。
続いて「北見ハッカ記念館」に足を伸ばそう。北見のハッカ(ミント)は、明治35年頃から生産が始まり、全盛期には世界のハッカ市場の約7割を占めたという。この生産を支えたホクレン北見薄荷工場が、今はハッカ記念館として公開されているのだ。
隣に立つ「北見薄荷蒸溜館」は、昔のハッカ生産を担った農家のハッカ小屋をイメージし、ハッカを出荷するまでの行程を再現した施設。中には、その年に収穫されたハッカ草が貯蔵され、昔実際に使用されていた蒸留機が展示されている。和ハッカを使ったハンドクリーム作りなども体験できる(要問合/予約)そうなので、時間に余裕があればトライしてみるのもよいだろう。
マスクの着用頻度が増え、マスクをリフレッシュさせるスプレー「マスクdeオドラント」が大人気。マスクにスプレーするとハッカの清涼感に加え、カラマツエキスが気になる匂いをしっかり抑えてくれて、マスク着用のストレスを軽減してくれるのだ。スタンダードのラベンダーに加え、オレンジ、ローズマリー、ハマナスなどフレーバーも豊富。お土産にも喜ばれる商品だ。
このハッカ蒸溜館でもハッカを使った菓子は販売されているのだが、せっかくなので、製造本家を訪ねてみよう。すぐ近くに、ハッカ菓子の老舗「山樹氷」があるのだ。
線路と並行に走る小町泉通を行くと、ほどなく右手にやや控えめな看板が見えてくる。ここが山樹氷だ。専務も自転車乗りなのだが、祖父にあたる先代が自転車乗りだったそうで、店内には有名ブランドの黄色い高価なロードバイクを携える写真が飾ってあるなど、自転車にも縁の深い会社なのだ。
ここでは、金時豆の甘納豆・大粒の白花豆の甘納豆に白いハッカの糖衣をまとわせた「ハッカ樹氷」「ハッカ物語」が看板商品。ピーナッツにビート糖とハッカをまぶした「どってんこいた」も人気が高い。この「どってんこいた」は、ハッカ記念館のハッカを使ったオリジナルバージョンもあり、要チェックだ。
山樹氷では、週に1日だけ、金時豆のハッカ甘納豆(パン用に調整されたもの)を練り込んだ特製パン「薄香」を地元のベーカリーと共に予約限定生産している。見た目は大粒の金時豆がごろごろと入った豪華な豆パンだが、封をあけるとふわっとハッカの爽やかな香りが漂う。頬ばると、ふんわりしながらもコシのあるパンに、ほどよいハッカの風味がついており、大粒の金時豆にも、甘さとともにほんのりハッカの風味が残る。絶妙なハッカ具合!
オーブントースターで温めると、ハッカの香りも増し、パンも外側はさっくり、中はふわふわになってさらにおいしさが増す。購入希望の方は電話や、twitterで(「ハッカ樹氷の山樹氷」宛にメッセージ送信)予約すれば、取り置いてくれるそうだ。
ここからは、少し走ろうか。常呂川の堤防上に上り、自然を眺めながら気持ちよく走る。香りゃんせ公園では花畑やラベンダー畑が広がっていたり、子供たちが遊ぶ光景を眺めたりとリラックスできる道。
一部一般道を経由しなければいけないところもあるが、このまま端野へ行くことも可能。まだスイーツをめぐるなら「菓子工房Shiga」などに向かうのもよいし、「東武イーストモール」内にも、コーヒー、スムージーなどの各種ドリンクやスイーツ、パンなどが楽しめるフードコートがある。
時間や趣向に合わせて堤防を降り、線路を越えて夕陽ヶ丘通に入り、北見工業大学や東陵公園などの脇を抜けて、北見駅に戻るとよいだろう。このエリアにも、人気のベーカリーやカフェがあり、余裕があれば、最後に寄っても楽しめる。
JR北見駅にゴール!おなかいっぱい!
レンタサイクルを3時間の枠で利用し、この時間内でめぐれる店舗に留めたり、店舗のテーマを決めてめぐったり、スイーツライドから腹ごなしのロングライドに出たり、と、立ち寄る店舗や走行エリア、距離を決めて、自由に自分スタイルで楽しみたい。今回は端野方面に向かったが、温根湯コースでご紹介する西側エリアに足を伸ばすのもよいだろう。お気に入りのスイーツライドコースを作ってみてはいかがだろうか。
今回の走行コースは、NAVITIMEでも公開しておりますので、走行時にお役立てください。
北見スイーツライドーNAVITIME